一般社団法人 熱海青年会議所

TEL:0557-82-1855静岡県熱海市渚町8-2商工会議所内

理事長所信 第64代理事長 杉山 恭平

【はじめに】
一般社団法人熱海青年会議所は、昭和31年5月14日の設立以来、半世紀を優に超え る歴史を繋ぎ、これまで大変多くのリーダーを育成し地域社会へと輩出して参りました。 そして今年63年目の歩みを進めます。
創立以来変わることなく掲げられる明るい豊かな社会の実現という目標は、どの様な時 代にあっても本質を失わず、我々JAYCEEの歩むべき道を照らす希望であります。多 い時には100名を超える在籍数を持った当LOMも、人口減少や少子化のあおりを受け てか現在34名で活動しています。しかし我々現役世代は、これからも明るい豊かな社会 の実現のために何が必要なのか熟考し、率先して行動していかなければならず、けして疲 弊することなくメンバーが一丸となって理想の実現に向けてこれからも邁進し、成果を示 していかなければなりません。そのためには、メリハリのある組織運営が必要であると痛 感しています。
平成という時代が幕を閉じ、新しい時代を迎えようとしています。我々熱海青年会議所 も、勇気をもってその先へ歩みを進める時が来ました。これまで築き上げてきた熱海青年 会議所の活動の真価を問い、新たな時代に向けて進化を叶える。そこで本年は、今一度組織の意義を問い、活動の無駄を省き、集中的に資源を投下して最大限の成果を生むことが できるような組織体制へと改革を進める一年にしていきたいと考えています。
来年2020年に迎える静岡ブロック協議会事務主管、更にその翌年には創立65周年事業が控えています。これらを成功に導くためには、先輩諸兄の皆様をはじめ現役メンバ ーの力を結集していかなければとても険しい道のりです。どうぞ当会に対します一層のご 理解ご協力を切にお願い申し上げます。


【組織体制強化に資する人材育成の実施】
今日、全国の青年会議所メンバーの平均在籍年数は4年5カ月と言われ、在籍年数の短いメンバーの比率が高くなってきています。青年会議所は単にボランティア活動に処する 団体ではなく、様々な活動を通じ自己研鑽を積み、仲間との協調のなかで友情をはぐくむ ことを目的とした団体です。この修練、奉仕、友情の三信条は一朝一夕にしてならず、活 動の質に比例してメンバーへの糧となるものです。ここに時間軸の長短は否定されず、関わった時間の多さが人を作ることは事実歴史が示してくれています。
しかし三信条の調和を取った活動ができているかと問うと、友情が先行し懇親に比重が置かれ、修練は曖昧なトレーニングという言葉に操られ、公私にわたって活動の不調を生み、それを言い訳にするといった機会に多々直面します。
我々は疲弊せず調和のとれた活動を展開するために、JCIミッションとはなにか、ビジョンとは何か、そしてそこから得られるバリューとはいかなるものなのかといった活動 の本質を、今真に学び直す必要性があるのではないかと感じております。また同時に、日々この活動の方向性を見失わず取り組むことで、初めて真の青年会議所活動を遂行できると考えます。
翌年に控えるブロック主管では、全てのメンバーが即戦力として求められます。対外的にも誇り有るJAYCEEとして、また全てのメンバーが会を代表して地域社会と向き合い、自信をもって活動ができるように、メンバーの資質向上を図ってまいりたいと考えております。私は人を育てることこそが、熱海青年会議所の最大の責務だと考えるからです。


【次代を担う賛同者の発掘】
活動の質は人数で決まるものではありません。しかし、多くのメンバーで様々な視点から多角的に議論し、練り上げられた活動には確かな力強さが宿るものです。魅力ある場所に人は自然と集まり、力を増すという事を我々は否定することはできません。だからこそ我々が真に輝き、溌溂と活動を続ける姿を示すことができれば、おのずと賛同者を得られるのではないだろうかと考えていおります。
明るい豊かな社会の実現には、志を同じくする賛同者を多く得ることが一番の道のりであると確信するからこそ、我々が暮らす地域社会への責任として、未来に可能性ある青年の育成のため、その獲得に力を注ぎたいと思います。そしてこれから得る仲間もまた、青年会議所活動で培われるスキルを、今後リーダーシップをもって社会に還元していってほしいと願っています。その想いから、 新入会員の獲得へ向けて今年度も引き続き力を注いでまいります。卒業予定のメンバーよりも多く新入会員を迎え入れることが出来なければ、当然ながら在籍メンバーは減ってしまう一方です。会の勢いもまた衰えてしまうことでしょう。常に危機感をもって、新入会員の獲得へ向けて行動してまいりたいと考えております。


【心身ともに健康な人、まちづくりの提唱】
近年熱海市は、来遊客数300万人を超える年度を維持しております。経済的な活動は活発となり、新たな投資も進んできております。この熱海市は古くから要人、文人に愛され、先進的な文化を築いてきた街であることは歴史が語ります。この国際観光文化都市と言われる熱海市が今後継続的に発展していくためには、一層の文化力、人間力の向上を図り、人々が笑顔で過ごすことのできる「付加価値の高い街」を創造していく必要があると考えます。その核となるのが、住まう人々の余暇の充実です。具体的には、医療や文化芸術を包括する生涯学習や生涯スポーツのテーマでまちづくり事業を展開できればと考えております。
今年2019年はラグビーワールドカップが開催されます。翌年2020年には東京オリンピック・パラリンピック競技大会がこの日本で開催されます。静岡県も両競技大会の競技会場となっており、パブリシティによる地域振興はこれまでにない効果があると予想されます。これを契機に、本市において文化力向上の発信ができるとすれば、これ以上ないインパクトを示すことができるのではないかと考えるからです。


【社会貢献へ向けたJC運動の発信】
青年会議所活動の魅力はそのスケールメリットにあります。基本的な活動指針は地域の課題解決にあたることにありますが、時により広域の課題解決に向けて動くときに、青年会議所間の連携が大きな力となります。そしてこの組織力もって社会へ問題提起し、市民と意識を共有することで社会に大きなムーブメントを生む活動も実施されています。具体的には公共インフラ整備、経済政策等の要望や提言がそれにあたります。しかしながら、このような先駆的な活動は市民にあまり知られていないのが実情です。東海地区協議会や静岡ブロック協議会、また近隣市町の青年会議所と連携した事業の遂行は、多くの市民に社会問題を共有する重要な活動であるにもかかわらずです。
JC運動の発信には、組織のブランディングの側面も望みますが、一義的には我々の取り組む活動を広く展開する目的のものであり、活動の伝播こそが地域社会に最大の効果を生むものだと捉えています。
今後はより良い、明るい豊かな社会の創造のために、これまで以上に地域一丸となって取り組んできた青年会議所活動の情報発信に一層注力し、その活動の真価を社会に示す活動を率先して行っていきたいと考えております。


【永続的な発展に向けて必要な運営基盤の整備】
「節約し工夫するところに、我々の本当の文化は育つのではないか」。この言葉は森谷正規著「文明の技術史観(1998年、中公新書)」の一節に書かれた言葉です。
在籍メンバーが100名という時代に比べ、現在ではその3割ほどのメンバーで活動しています。当然ながら予算規模も当時からは縮小し、目立った大きな事業展開は難しいと考えられがちです。また時代を問わず20代30代で集うこの青年会議所メンバーには、仕事や家庭、子育て等、真摯に取り組み対峙すべき「やるべきこと」は多く存在します。そのどれもが青年会議所活動で御座なりになることの無いように、メンバーのだれ一人も疲弊することなく、調和のとれた時間を全うしてほしいと願っております。
そのためにも、IT技術を利活用し、省力化を図って効率を上げていくべきと考えます。そうして得られる無理のない組織運営こそが、永続的活動の基盤となるのではなかと確信するからです。これは決して手を抜くという事ではなく、少ない人数と予算でも事業において最大限の効果を生むための革新であります。
よって今年一年は、試験的に事務的な部分から細かな変革に継続して取り組んでいきたいと考えております。


【結びに】
先述の通り我々熱海青年会議所は、短期的な未来へ向けて力を蓄え、長期的な未来へ向けて発展を続けていかねばなりません。しかしながらその道のりは大変険しく、一朝一夕に乗り越えられる道のりではありません。メンバーが一丸となることは本より、LOM間の連携、OB会の先輩諸兄ともより強固な絆を持って、縦にも横にも広がりを持った組織づくりをしていかなければ到底叶いません。
私は今年一年、組織の中心でハブとなり、しっかりと次代につないでいく覚悟であります。どうか格別のご理解を頂き、共に歩みを進めていただければ幸いです。
全ては明るい豊かな社会の実現のために。

一般社団法人熱海青年会議所

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