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時の敗戦から国民が一丸となり復興に向け歩みはじめ、ようやく希望の光が射しこめた矢先の昭和25 年4 月13 日、市中心部を火の海と化した熱海大火が発生し熱海市民は失意のどん底に陥りました。しかし、熱海市民は「誇り」と「おもてなし」の精神を支えに一刻も早くお客様を迎え入れるべく復興に取り組み、憧れの観光地として再建させたのです。それ以降、熱海市は隆盛を極め日本有数の観光地として君臨してまいりましたが時代の流れとともに全国が観光地化され、さらに観光に対する価値観が多様化するなど熱海を取り巻く環境は大変厳しいものとなり、知らぬ間に我々市民がお客様をもてなす気持ちさえどこかに置き忘れ、結果として今日の衰退した熱海が眼前にあるわけであります。
(社)熱海青年会議所は創立以来50 年余に渡り『明るい豊かな社会を築き上げよう』をモットーに、まちの活性化に取り組んでまいりました。今後も地方分権が加速され地方の責任が増す中でさらに厳しい状況が予想されますが、それ故に我々(社)熱海青年会議所の存在が重要な位置付けになると確信しております。
そこで、歴史ある(社)熱海青年会議所第53 代理事長を務めさせていただくにあたり、私の思いを述べさせていただきます。一年間を通して様々なJC 活動を展開してまいりますが、その根底には常に「修練」「奉仕」「友情」のJC 三信条があるということを私自身肝に銘じ、メンバー全員に改めて周知徹底を図ります。さらに本年度は『挑戦』『おもてなし』『絆』の三原則を掲げ、何事にも率先して行動してまいります。
■ 挑 戦 自分から率先して事に当たる
「挑戦」は言葉の通りどのような状況の中でも、ひるまず果敢に目の前の事柄に挑戦する精神であります。本年度は挑戦の精神を実践するべく、かつての黄金時代を支えた商店街の活性化に取り組み、「誇り」と「自信」を取り戻す事業を実施して参ります。
■ おもてなし 自分を取り巻く全ての方々に感謝し信頼の輪を広げる
「おもてなし」は創立50 周年記念大会でも「さすが熱海」と言われた様に、組織の規模は小さくともお客様を喜ばせること、つまり「おもてなし」だけはどこのJC にも負けないと言う気概は、まさに我々市民が取り戻さなければいけない精神であり、自ら率先して「おもてなし」の精神で地域サービスを実践してまいります。特に第57 回全国会員大会浜松大会においては、熱海JC 流儀の「おもてなし」を最大限、全国に発信してまいります。
■ 絆 チームワークを大切にする
「絆」は断ちがたい結びつきといえるほど友情を深める精神であります。年を重ねていくと少年の頃に体験した感動や達成感などは忘れていく中で、JC とはお互いの職種や年齢、立場などを飛び越え、損得抜きで本気で目標に向かって邁進・達成し、感動を得ることができる場であり、志を同じうするものだけに永遠の友となりえる団体であると信じております。それゆえに、固い絆で結ばれた熱海JC を継承していくためにも、例会の100%出席を目指してまいります。
未だ不況を脱し切れていない伊豆地域を商いの場所とする我々が、仕事とJC 活動を両立していくことは大変であり、時に退会ということも頭をよぎる時があると思いますが、その時こそが自分自身に対する挑戦の時であります。
イギリスの工場経営者が、息子に会社を譲った翌朝、夫婦で工場内にある創業以来苦楽をともにした机を前に、これまでの来たし方を語り合ったのち、2 人は始発の列車で故郷に戻り、再び工場を訪れることはありませんでした。出社した息子は、机の上に置かれた一行の手紙を目にします。『わたしはあきらめたことがない』父が息子に残した言葉はたったこれだけであり、この言葉が「社是」となっているという逸話であります。たったこの一行の中には、万感の想いがあり、何事にもあきらめるなと親の優しい想いが詰まっている言葉であります。「何があってもあきらめない」私は時としてこの言葉を自分に言い聞かせておりますが、まさに、この言葉は(社)熱海青年会議所の歴史そのものであります。
来年度も少数精鋭でのJC 活動を余儀なくされますが、特にあきらめない、挑戦する精神に重きをおいて、伝統ある(社)熱海青年会議所理事長として恥じぬよう務めさせていただく所存です。しかしながら、まだまだ若輩者でありますので、OB 諸兄並びにメンバーの皆様のご指導、ご協力を節にお願い申し上げまして私の所信とさせて頂きます。
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